2025年9月25日号
より活発な活動を
あきた元気ムラ大交流会

photo  県内の地域づくり団体が集い交流する「あきた元気ムラ大交流会2025inだいせん」がこのほど、仙北ふれあい文化センターで開催された。地域づくり団体メンバーら県内各地から約250人が訪れ、事例発表を聞くなどして地域活性化のヒントを探った。
 県では市町村の枠を超えた集落間交流の促進、交流や事例発表を通じた他地域の取り組みの学習等を通した集落活動の活性化を促すことを目的に2012年から「あきた元気ムラ大交流会」を実施している。今回で12回目。
 開会アトラクションでは大曲農業高校郷土芸能部が「サキホコレ音頭」や「正調生保内節」、「長者の山」、「秋田甚句」、「ドンパン節」の5曲の手踊りと民謡を披露し、開会に花を添えた。
 県の谷剛史副知事は「事例発表やさまざまな地域の人たちと交流し、他の地域の取り組みを知りそれを持ち帰り、自身の地域の活動に生かしてもらうのが目的。各地域の住民が元気に活動することで秋田が元気になることに繋がると思う。県としてはこの元気ムラの政策は重要だと思っているので、引き続き支援していきたい」とあいさつした。
 老松博行市長は「日頃あまり接することのない地域のみなさんの様々な取り組みを学びながら語り合うことが、新たな集落活動へのきっかけづくりになると思う。地域間のネットワークの形成にも繋がる」と述べた。
 事例発表では、NPO法人南外さいかい市の佐々木繁雄事務局長が「店舗を拠点とした中山間地での住民活動」、秋田大学教育文化学部地域文化学科3年生が「大仙市協和境地区における秋田大学地域連携ゼミの活動報告」、NPO法人ガンバってらよ田沢の伊藤聡理事長が「『たざわおたのしみバス』の運行を開始して」と題してそれぞれ発表。
 このうち、南外地域南部の外小友地区で公設民営のミニスーパーを運営する南外さいかい市は、高齢者の買い物支援や通院支援に取り組んでいる。
 2023年に個人病院の閉院で無医地区となったことを受け、通院支援が必要な高齢者を対象に、市中心部の医療機関まで無料送迎するサービスを昨年9月から実施している、と佐々木事務局長。「利用者が受診している間の待ち時間を利用して病院近くで出張販売をしたところ好評で、売り上げも見込めたことから通院支援に合わせて継続している」と話した。
 佐々木さんは、さまざまな要望があるもののスタッフの高齢化と担い手不足で応えられていない現状を明かし、「活動を継続していくためには資金確保の対策が必要」と訴えた。
 会場では農作物や加工品の販売や各地域の郷土料理の試食なども行われた。

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※写真は
郷土芸能部による踊り
あいさつする谷副知事
3団体が事例発表
各地域団体による試食会も
多くの人が訪れた大交流会

詳しくは2025年9月25日(木)号をご覧下さい。
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