2025年10月4日号
子どもたちと夢の共演
大瀧賢一郎チャリティーコンサート

photo  心震わす魂の歌声がホールを揺らした。国際ソロプチミスト大曲(佐藤聖子会長)主催の「大瀧賢一郎チャリティーコンサート」が9月28日、大曲市民会館大ホールで開かれ、市内外から約430人が来場した。テノール歌手の大瀧賢一郎さんが国内外の名曲を披露。伸びやかな歌声とハートフルな語りで聴衆を魅了した。
 国立音楽大学声楽科を卒業し、クラシカルクロスオーバー歌手として活躍する大瀧さん。円熟期を迎えた現在は音楽的ルーツである聖歌に立ち返り、各地の教会で慈善活動に注力しながら聖歌の再興に取り組んでいる。
 大曲公演は2年ぶりとなる大瀧さん。音楽を通して日本中を旅する中で、大曲の美しい山並みや緑と花あふれる景色に「いつ来ても心洗われる」と語った。
 コンサートは懐かしの名曲からクラシック、ポップス、オリジナル曲など多彩なプログラムで構成された。前回好評だったリメイク版「秋田音頭」が今回さらにバージョンアップ。ヒップホップ界の先駆者Run-D.M.C.の楽曲とコラボし、「Walk This Way Feat.秋田音頭」と題して披露された。躍動感あふれる大瀧さんのラップに会場は大いに沸いた。
 亡き愛犬トッティへの愛情があふれるオリジナル曲「虹の橋まで」、イタリア修行時代に母(マンマ)と慕った恩人に捧げる「マンマ」など、心に響く歌と世界観に観客は酔いしれた。
 仙北市から訪れた70代女性は「大瀧さんの歌を聴くのは初めて。広い音域が心地よく、馴染み深い楽曲もたくさんでとても楽しめた。『帰れソレントへ』はとくに懐かしくてグッときた」と笑顔を見せた。
 後半には地元の小中学生12人が登壇し、大瀧さんとともに「浜辺の歌」を歌い上げるサプライズも。ピアノ伴奏に合わせて精いっぱいの歌声を響かせる子どもたちのほほえましい姿に、会場から温かい拍手が送られた。
 佐藤会長は「秋田市や大館市など遠方からも多くの方にお越しいただき、感謝の気持ちでいっぱい。女性と子どもたちの支援を目指す自分たちにとって、大瀧さんと子どもたちとの共演は願いが叶った瞬間だった。地域の皆さんに支えられて活動できることに心より感謝申し上げたい」と話した。
 チャリティーの収益金をもとに、大仙市と美郷町、仙北市にそれぞれ児童図書一式を贈呈。開演前のセレモニーで、佐藤会長が代表者に目録を手渡した。

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※写真は
イタリアの母に捧げる曲「マンマ」
ラップ調「秋田音頭」で盛り上がる
伸びやかな歌声で魅了
開演を待つ観客


詳しくは2025年10月4日(土)号をご覧下さい。
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