2025年11月18日号
シーズン到来
出羽鶴酒造で初しぼり

photo  大仙市南外の出羽鶴酒造(伊藤洋平代表取締役)で14日、初冬を告げる風物詩「初しぼり」が行われた。この日しぼられた新酒は「出羽鶴 純米生原酒 初しぼり」として今月25日頃から県内外の酒販店に並ぶ。
 今年で6造り目を迎える杜氏の佐々木亮博さん(53)をはじめとする頭(かしら)や麹屋(こうじや)、釜屋(かまや)などと呼ばれる酒造りのさまざまな工程を専門とする蔵人13人が今月15日に蔵入り。原料米には秋田県産の「ぎんさん」を使用し、25日から仕込みを開始した。
 この日は、「槽場(ふなば)」と呼ばれる部屋で、発酵を終えたもろみを圧搾機でしぼる作業が行われた。しぼられたもろみは酒と酒粕に分かれる。しぼられた新酒は垂れ桶内に勢いよく注ぎ出された。緑かがった新酒は瑞々しい輝きを放った。
 別室に送られた新酒は、機械で次々と瓶詰め。しぼってすぐに瓶詰めすることで新鮮な風味を閉じ込める。瓶詰め後は、同市戸地谷の秋田清酒でラベル貼りと箱詰めを行い、21日から県内外へ出荷される。
 新酒の出来について佐々木杜氏は「昨年よりもガス感が多く、少し辛口で青りんごのような香り。肉料理でもいいが、キレのあるお酒なので刺身やこれからの鍋などどんな料理にも合いそう」と自信をのぞかせた。
 新酒の完成を告げる杉玉の付け替えも行われた。直径約40aの青々とした杉玉が佐々木杜氏の手で蔵の入り口に飾られた。これから本格的な酒造りシーズンを迎える。
 今シーズンは原料米の高騰に対応するため、精米歩合をこれまでの60lから70lに変更。価格を据え置いた。
 製造数量は1・8gが1000本(税込3080円)、720_gが4000本(同1540円)。25日頃から県内外の酒販店に並ぶ。
 問い合わせは、秋田清酒(0187・63・1224)。

photo photo photo









※写真は
杉玉を付け替える 
新酒を汲み出す佐々木杜氏
勢い良くしぼり出される新酒
ふつふつと炭酸ガスが発生しているもろみが入ったタンク


詳しくは2025年11月18日(火)号をご覧下さい。
ニュースバックナンバー



copyright (c)2005 AKITA MINPOU-SYA All Rights Reserved
このサイトに関するご意見ご感想は、minpo@camel.plala.or.jpまで