2025年11月27日号
りんご狩りで交流深める
みんなのMuseumプロジェクト

photo  県立農業科学館の「みんなのMuseumプロジェクト―共生社会の担い手を育む交流及び共同学習―」が13日、同館で行われた。大曲支援学校と大曲農業高校の児童生徒が一緒にりんご狩りをして交流を深めた。
 同プロジェクトは県立近代美術館、県立博物館、県立美術館、そして農業科学館の4施設が取り組んでいる。博物館施設と地域の各学校(園)、特別支援学校が連携し、交流及び共同学習を実施することで▽多様性と包摂性を高めるコミュニティ作りを担うミュージアムのあり方の提示▽地域の自然や文化に関わる活動による、ふるさとへの愛着心の醸成▽卒業後の生涯学習の場への接続―を目的としている。
 参加したのは大曲支援学校の小学部5・6年生13人と大曲農業高校生活科学科でヒューマンサービス系の授業を選択する2年生と家庭部に所属する生徒8人。この日は大曲農高の生徒が障がい理解についての講座を受けた後、実際に児童と交流した。
 りんごには大曲支援の児童が描いたユニコーンやパンダ、スマイル、車の4種類の絵を描いたシールを貼った。9月に大曲農高の生徒が作業したもので、りんごが日の光を浴びて、赤く色づく前に貼ったため、シールを剥がすと児童の絵が浮かび上がった。
 収穫したのは約300個の「ふじ」。生徒が児童をしっかりとサポートし、次々とりんごを収穫した。
 大曲支援の佐藤利來さんは「高いところにあるりんごも頑張ってとることができた。(大曲農高のお姉さんから)『これ、いいんじゃないかな?』と教えてもらって赤いりんごをたくさんとれたのが嬉しかった」と話した。
 大曲農高の小田嶋怜良さんは「はじめは障がいのある人とどう接していいのかわからなかったけど、大曲支援学校の先生のアドバイスを聞きながら児童と楽しく収穫することができた。将来は看護系の仕事に就きたいと思っている。看護では障がいのある人や話すのが苦手な人などとも話す機会があると思う。将来、そういう人たちの気持ちを考え話すための良い機会になった」と語った。

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※写真は
障がい理解についての講座
児童の絵のシールをりんごに
収穫の仕方を学ぶ大曲農高生
高いところのりんごを収穫
児童にアドバイス


詳しくは2025年11月27日(木)号をご覧下さい。
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