| 2025年11月29日号 |
キャップ22袋を寄贈
大曲中JRC委員会
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大曲中学校(栗谷川学校長)のJRC委員会(加藤瑠菜委員長=3年)が回収したペットボトルキャップが、発展途上国の子どもたち約70人分のポリオワクチンに生まれ変わる。同校で13日、45gの袋22袋分のキャップを大仙市協和の東電化工業株式会社に引き渡す式が行われ、生徒たちの地道な活動が一つの実を結んだ。
同委員会は今年10月下旬、大仙市の中学生全体で取り組むSDGsの一環として、全校生徒と職員にペットボトルキャップの回収を呼びかけた。同校生徒会では専門委員会ごとに「委員会SDGs」を企画。全校生徒で実践している。
およそ2週間で集まったキャップは予想を上回る数に。加藤委員長は「全校生徒や先生方の協力を得て、たくさんのキャップが集まった。リサイクルされたお金が困っている人のために役立つならうれしい」と笑顔を見せた。
引き渡し式で、加藤委員長から袋を受け取った同社総務部総務課兼経理課の伊藤伸郎課長は「当社では4年ほど前から、ペットボトルキャップを集めて世界の子どもにポリオワクチンを寄付する活動に取り組んでいる。今回いただいた22袋は、およそ70本のポリオワクチンになる。ほかの協力団体から集めた分と合わせて寄付したい」と話した。
集められたキャップは同社を通じて処理業者に届けられ、売却益が「NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会」(JXC)へ寄付される。
栗谷川校長は「生徒数の多い本校が、そのスケールを生かして協力できるのは大変うれしい。ワクチン1人分にはたくさんのキャップが必要だということを生徒に伝えながら、今後も活動を続けていきたい」と述べた。
※写真は
ペットボトルキャップを手渡す
あいさつする加藤委員長
社内で取り組むSDGs活動を説明する伊藤課長
集められたペットボトルキャップ
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