| 2026年6月27日号 |
新たな試み続々
第113回彩友会展
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絵画グループ彩友会(田村晃会長)の第113回「彩友会展」が19〜21日、大曲交流センターで開かれた。会員17人の力作59点を展示。訪れた人々は足を止めながら個性が光る作品に見入った。
同会は春と秋の2回、会員の作品をあつめて展示会を開いている。春は10号以下の小品、秋は10号以上の大作が並ぶのが恒例。会場には水彩画や油絵、日本画、アクリル絵の具作品などバラエティに富んだ作品がそろった。
橋強信さん(72)は「春映」「うつろい」など油絵3作品を出展した。「うつろい」は秋の五色沼を描いた一枚。鮮やかな紅葉を思わせる赤や橙、黄色に、深みのある青や紫の陰影が対比をなし、幻想的な風景が広がる。実景を超えた詩情豊かな世界を描き出し、見る人それぞれが自由に風景を想起する余白を残した。実際の風景を確実にとらえてきたこれまでのスタイルから、曖昧な輪郭と柔らかな色彩で自然の息づかいを表現するという新たな試みに挑んだ意欲作。橋さんは「絵は観る人の感性による。自分の気持ちとマッチする部分を楽しみながら、自由な感性で観ていただければ」と話した。
田村会長(71)はユネスコ世界文化遺産のイタリア・シチリア島ラグーサで描いた「ラグーサの古い家」など6作品に加え、今年6月に手がけた自画像を発表。木炭で描かれた画面には、強いまなざしでこちらを見据える田村会長自身の姿がある。光と影、形を正確に捉えることを意識したといい、「これも一つの完成形」と話した。今後は油彩で色を加え、「形はそう崩さずに、タッチや勢いを生かしながら、肌や影の色を自由にのせていきたい」と意欲を見せた。
会場ではほかに、器いっぱいに盛られた松ぼっくりを丹念な観察眼で描いた佐藤功介さんの日本画「松毬」や、力強い原色と幾何学的な図形、曲線で独特のリズムを生み出す堀井晴子さんの抽象画「休符」など、会員それぞれの個性が際立つ作品が並んだ。来場者は絵に顔を近づけてじっくり眺めたり、作者から作品の背景や思いを聞いたりと思い思いの時間を過ごしていた。
田村会長は「これまでとは違う作風に挑戦した会員もいて、刺激を受けた。自分たちはプロの画家ではないので、世界初の絵を描く必要はない。描いていて楽しい、納得できる作品を皆さん出展してくれていると思う。観る人が絵の前で立ち止まってくれれば、それは興味を持ってもらえた証。その人なりの感覚で『良いな』と思ってもらえれば何より」と笑顔を見せた。
※写真は
力作がずらり
作品に見入る人々
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