2026年7月21日号
あなたも命の門番≠ノ
大仙市でメンタルヘルスサポーター養成講座

photo  身近な誰かの心の変化に気づき、そっと寄り添い支えられる人を増やそうと、大仙市は8日、健康福祉会館で今年度第1回目のメンタルヘルスサポーター養成講座を開いた。市民ら19人が参加し、心の健康づくりや自殺予防の基礎知識、傾聴の心構えを学んだ。
 同講座は、地域で悩みを抱える人に寄り添う「メンタルヘルスサポーター」を育て、誰もが生きやすいまちをつくろうと平成22年に始まり、今年度で16回目を迎える。これまでの修了生は338人。中にはコーヒーサロンを立ち上げ、傾聴ボランティアとして地域で活動するグループも生まれるなど、講座で結ばれた縁は広がりを見せている。
 開講に先立ち、大仙市健康増進センターの福田祐子所長があいさつに立った。社会環境の多様化により心にストレスを抱える人が増えている現状に触れ、「心の健康を保つ活動が活力ある地域づくり、ひいては自殺予防にもつながる」と強調。「講座修了後は、メンタルヘルスサポーターとして地域活動にご協力いただきたい。皆さんの力で、心の健康づくりの輪が広がることを期待している」と呼びかけた。
 続いて同センター西部の星宮結保健師が「あなたも心はればれゲートキーパー」と題して講話した。ゲートキーパーとは、周囲の心の不調に気づき、声をかけ、話を聴いて支援へつなぐ「命の門番」と呼ばれる存在。星宮保健師は「気づき」「声かけ」「話を聴く」「つなぎ」の4つのステップを紹介し、「特別な資格は必要ない。身近な人にいつもより少し関心を持ち、変化に気づいて話を聴き、悩みに応じた相談先へつなぐ。講座を通して、全ての人が生きやすい、優しいまちづくりをイメージしていただけたら」と語りかけた。
 同センター西部の坂本花音保健師は「メンタルヘルスサポーターとは?」をテーマに講話。ゲートキーパーとの違いを解説した。メンタルヘルスサポーターは、うつ状態にとどまらず「死にたい」という気持ちを抱える人の話も聴ける存在で、地域で悩みを抱える人の支えになる役割を担う。講話の合間には、同じテーブルのメンバー同士で受講のきっかけや、心が疲れたときのリフレッシュ法を語り合うグループワークも行われた。参加者の一人が「自分は話をするのは苦手。でも人の話は聞ける。話を聴くことで誰かの役に立ていればと思った」と明かすと、テーブルを囲んだメンバーは深くうなずいていた。
 この日は、令和4年度の修了生で、市こども家庭センターの母子・父子自立支援員を務める田村由美さんも参加。田村さんは「聴くことは、自分の価値観をいったん脇に置き、相手をあるがまま受け入れること。丁寧に聴くうちに、相談者自身が現状を受け止め、良い方向に進むこともあると学んだ」と振り返る。
 相談を受ける側が心身ともに健康であることが何より大切、と力をこめる田村さん。「相手に共感するあまり辛くなってしまう時は、無理をせず、自分を優先させることも重要」。先輩サポーターの言葉に、参加者は真剣な表情で耳を傾けていた。
 次回は8月18日、臨床心理士の濱田拓さんが「接し方のポイントを知ろう」をテーマに講話する。
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※写真は
約20人が参加
グループワークで自己紹介


詳しくは2026年7月21日(火)号をご覧下さい。
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